糖尿病でもお菓子は食べたい!簡単レシピの見つけ方

糖尿病患者さんは規則正しい食生活をし、間食をしない!というのが食事療法の基本ですが、そうは言っても甘いものを食べたい時だってありますよね。

何事もガマンだけでは長続きしませんし、反動で暴飲暴食してしまったら元も子もありません。

糖尿病の食事療法も、無理なく、楽しく続けることが肝心だと思います。

今回は、糖尿病の方がお菓子を選ぶ際の注意点やご自宅で簡単に実践できるレシピを紹介したいと思います。

糖尿病患者さんがお菓子選びの際に気をつけるポイントは?

最近は、コンビニでも競うように新しいお菓子が並び、われわれを誘惑してきます(笑)

和スイーツであれば、大福やあんみつ、どら焼きにあんまん、洋菓子であればケーキやプリン、ドーナツなどなど、挙げればきりがありません。

これらお菓子を選ぶ際は、食品と同様に以下の3つのポイントが大切です!

  • 低GI
  • 低糖質
  • 低カロリー

では、それぞれのポイントをチェックしていきましょう。

低GIのお菓子って何だろう?

前回の記事でも、GI値が登場しました。こちらは、ブドウ糖50gを摂取し、2時間後までの血糖上昇度合いを100として、同じく糖質50gを含む食品を摂取した場合の血糖値の上がりやすさを数値化した指標でしたね。

糖尿病の患者さんにとって、動脈硬化を進行させる原因の一つ、食後高血糖を抑えることはとても大切です。

同じ量の糖質を含むお菓子を食べるなら、なるべく低GIのお菓子を選ぶ方が理にかなっていますよね。みなさん、どんなお菓子が食後の血糖値を上げやすいがご存じですか?

以下の表はタテ軸がGI値、ヨコ軸が一食分のカロリーとなっています。

(看護roo!ホームページより引用)

ヨーグルトやゼリーが比較的低GIのお菓子で、大福やドーナツ、ケーキなどが高GIのお菓子と言うことができそうですね。

面白いのがチョコレートです。スイートチョコレートが91なのに対し、ブラックチョコレートは22と大きな開きがあります。

チョコレートの原材料であるカカオは本来苦味があります。いわゆる甘いチョコレートは、この苦味を抑えるために大量の糖質が加えられており、これが高GIとなる原因です。

それゆえに、同じチョコレートでも、カカオ含有量が多く、糖質の少ないものを選ぶ方が良いということになります。

低カロリー甘味料でお菓子を作れば全て解決?

最近、カロリーゼロ、カロリーオフの飲料や食品を当たり前のように目にするようになりました。これらの食品には、ヒトの体内では消化・吸収・代謝されにくい糖アルコールや天然甘味料、人工甘味料などの低カロリー甘味料が用いられています。

それならば、お菓子を作るときに、通常の砂糖(ショ糖)ではなく、低カロリー甘味料に置き換えれば、糖尿病の方にも安心な低カロリーのお菓子を作れるはずです。

国内で使用されている、代表的な人工甘味料としては、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウムの3種があげられます。以下に特徴を簡単にまとめてみました。

スクラロースの甘味度は砂糖(ショ糖)のなんと約600倍ですが、エネルギーは1g当たり0kcalです。

アスパルテームのエネルギーは砂糖と同じく1g当たり4kcalですが、甘味度がショ糖の約200倍であるため使用量が極めて少なくてすむので、カロリー低減が可能です。

アセスルファムカリウムは甘味度がショ糖の約200倍で、1g当たりOkcalです。

これら人工甘味料のGI値は0なので、摂取しても、確かに血糖値は上昇しません。理想的で健康的な甘味料に思えますよね。

しかしながら、これら人工甘味料を長期間摂取することによる人体への影響は、いまだ明らかになっていません。

米国では、皮肉にも人工甘味料の消費量と肥満人口の増加が比例していたという研究結果が報告されています。人工甘味料が腸内細菌のバランスを変えて、むしろ肥満を助長するとか、強い甘味に慣れてしまうことで、より強い甘味を求めてしまい、結局たくさん食べすぎてしまうなどの問題も指摘されています。

『糖尿病診療ガイドライン2016』では、”体重や血糖コントロールに有用とするエビデンス(証拠となる研究データ)は十分ではないが、低カロリー甘味料をうまく使えば、体重や血糖コントロールなどに資する可能性がある”という表現になっています。

要は、低カロリー甘味料に依存したり、血糖値に響かないし、カロリーも低いからと過信して食べ過ぎてはダメということですね。

私は個人的に、糖質の甘味を感じて血糖値が上昇、膵臓からインスリンが分泌されて血糖値が戻るという、体に備わった自然な流れを不自然に変えるのは良くないのではないか?と思っています。

低カロリー甘味料は上手に活用すれば糖尿病患者さんの味方になると思います!

極端な使用は避け、適度にお付き合いをするのが賢明ではないでしょうか。

糖尿病患者さん用の簡単レシピはどう探す?

それでは本題の、糖尿病患者さん向けの簡単なお菓子のレシピをご紹介したいと思います!

と意気込んだものの、私は薬剤師なのでお菓子作りの専門家ではありません。同じ病院に勤務する、管理栄養士さんに探し方のコツを教わったので、それをご紹介します。

①クックパッドの活用

みなさんもこの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?いわずと知れた、日本最大の料理レシピサービスで、無料で利用できます。

クックパッド:https://cookpad.com/

このサイトで、「糖尿病」「お菓子」「低カロリー」「糖質制限」などのキーワードを組合せて検索すると、糖尿病の方にうれしい簡単レシピを見つけることができます。

ちなみに、「糖尿病」と「お菓子」で検索すると、次のようなレシピが出てきました。

  • 糖質制限の定番!甘味ゼロのレアチーズ
  • 糖質制限*全卵で作る豆乳なめらかプリン
  • 糖質オフ 大豆粉の3色カップケーキ
  • 糖質制限◆簡単クランブルでクッキーアイス
  • 糖質制限!簡単ミルクレープ
  • 糖質オフ☆シナモンのカップケーキ
  • 糖質オフおやつ♪おからdeブラウニー
  • 糖質制限◆簡単ココアアーモンドマフィン

サイトには、それぞれのお菓子の写真がアップされているのですが、どれもこれも美味しそうです。

素材の甘さを生かしたり、一部に上記でご紹介した低カロリー甘味料を使用するなどの工夫がなされています。

②日本糖尿病協会 佐賀県支部の「超美味 低カロリー菓子レシピ」

こちらは公的機関である日本糖尿病協会 佐賀県支部のホームページ(http://www.hospital.med.saga-u.ac.jp/sdmwp/recipe/)で紹介されている、糖尿病患者さんに向けたお菓子のレシピ集です。

管理栄養士さんが考案したレシピがなんと60種類も公開されています。

具体的には、、、

  • 抹茶入りくずもち&紅芋・牛乳カン
  • もっちり玄米シフォンケーキ&黄金くず餅
  • 黒ごまプリン&ひと口栗蒸しようかん
  • 高野ビスケット&バナナケーキ
  • フローズンヨーグルト&さつまいもの蒸しパン
  • イチゴ寒天&イチゴ大福
  • かぼちゃのオレンジ風味茶巾絞り&枝豆ようかん
  • レモンシャーベット&ブルーベリーのヨーグルトケーキ

などなど、さすがプロ!と感じる魅力的なお菓子のレシピが紹介されていますが、どれも簡単なステップで作ることができます。カロリー計算はもちろん、食品交換表にも対応しているのもうれしいですね。

まとめ

今回の記事では、糖尿病の方がお菓子を選ぶ時のポイントとなる、低GI・低糖質・低カロリーという3本柱や、低カロリー甘味料との上手なお付き合いのしかた、お菓子作りの簡単レシピを載せているサイトについてご紹介しました。

何事も、継続するためには楽しさや満足感、達成感を伴うような工夫が大切だと思います。今回の記事が、楽しく食事療法を続けるための参考になれば嬉しいです。

 

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