糖尿病患者さんへお菓子の贈り物はNG?何がおすすめ?

糖尿病の患者さんや血糖値の高い方への贈り物として、お菓子を送ってよいものか迷ってしまうことはありませんか?

糖尿病の患者さんは、好きなお菓子や大好物をがまんしたり、血糖値を上げないような素材やレシピを工夫しながら、日々食事療法に取り組んでおられます。

でも、そんな方々に喜んでもらえるようなお菓子をプレゼントできたら、お互いにハッピーですよね。今回の記事では、糖尿病患者さんや血糖値の高い方に配慮した、おすすめのお菓子を選ぶポイントやお店を紹介します。

糖尿病患者さんへお菓子を贈るとき、注意すべきは糖質です

これまでの記事で繰り返しお伝えしているとおり、血糖値を上昇させるのは”糖質(炭水化物)”でしたね。

「糖尿病教室パーフェクトガイド」を元に作図

上のグラフを見れば一目瞭然!糖質は100%ブドウ糖に変換され、速やかに血糖値を上昇させます。一方のたんぱく質は50%、脂肪に至っては10%しかブドウ糖にならず、しかも血糖値は穏やかに上昇します。たんぱく質や脂肪は、血糖値に影響しにくい栄養素と言えます。

お菓子を買うときには、ついカロリーに目がいきがちですが、カロリーが高いお菓子=血糖値を上げやすいお菓子ではないことに注意が必要です。

同じカロリーのお菓子でも、含まれている3大栄養素の割合によって、血糖値への影響は異なってきます。例えばこちらのグラフで、2つのお菓子を比較してみましょう。

  • 苺のショートケーキ:221kcal、糖質23.1g
  • シュークリーム:236kcal、糖質18.1g

(糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/kanshoku-file/より引用)

上記のグラフは、糖尿病の患者さんがお菓子を食べた時の血糖値の推移を示しています。

シュークリームの方がカロリーは低いにもかかわらず、ショートケーキの方が血糖値が高くなり、その上昇スピードも速いですよね。

この違いは、シュークリームの方が糖質が少ないこと、脂質をより多く含むお菓子であることから生じています。糖質のチェックが大切ということが、お分かりいただけたかと思います。

ちなみに、もし糖尿病の患者さんに洋菓子と和菓子のどちらかをおすすめするならば、どちらが良いのでしょうか?続いて、先ほどと同様のグラフの和菓子編をお示しします。

  • みたらし団子(2本):284kcal、糖質66.4g
  • どら焼き(1個):306kcal、糖質67.1g
  • 煎餅(3枚):189kcal、糖質36g

(糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/kanshoku-file/より引用)

ご存知のとおり、糖質とたんぱく質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalのカロリーを発生します。例として挙げた和菓子は糖質をたっぷり含んでおり、ほぼ糖質のみでできているお菓子と言っても過言ではありません。お菓子の種類にもよりますが、一般論としては、和菓子の方が血糖値の影響は大きいと考えてよささそうです。

私が改めて感じたのは、煎餅の威力です。甘いものほど血糖値を上げやすいような気がしますが、必ずしもその公式はあてはまりません。煎餅は糖質の代表選手であるお米から作られているいることを考えれば、納得の結果かも知れませんね。

糖尿病患者さんに肥満は大敵!お菓子選びはカロリーにも注意

ここまでお菓子の贈り物を選ぶ時に、糖質がポイントになるということをお話ししてきました。しかしながら、決してカロリーを無視して良いわけではありません。

そこで次に登場するキーワードが”肥満”です。糖尿病患者さんの血糖コントロールにおいて、体重管理がとても大切だということは良く耳にしますよね。

現在日本において、糖尿病患者さんは予備軍を含めると約2000万人ほどいらっしゃいます。戦後、糖尿病患者さんの数が右肩上がりに増えていったのは、食生活の変化、いわゆる食の欧米化の影響や、運動不足による肥満の増加と密接な影響があります。

肥満が血糖コントロールに悪影響をおよぼすのは、インスリン抵抗性が高くなるからです。インスリン抵抗性を説明するために、AさんとBさんに登場してもらいました。

  • Aさん:食後に膵臓からインスリンが10分泌され、血糖値が30下がる
  • Bさん:食後に膵臓からインスリンが10分泌され、血糖値が10下がる

この二人、インスリンの分泌能力は同じ10ですが、その血糖低下作用はAさんの方が20優れています。この場合、Bさんのインスリンの効き目がにぶっている、つまりインスリン抵抗性が高いという表現をします。

少し細かい話になりますが、脂肪細胞一つ一つはサイトカインというホルモンの一種を分泌しています。肥満の方は、この脂肪細胞が肥大化することで、ホルモンバランスが崩れてしまっています。

具体的には、インスリンの効きをにぶらせる悪玉ホルモンを多く分泌するようになり、反対にインスリン抵抗性を改善する善玉ホルモン(アディポネクチン)の分泌が低下することがわかっています。

ゆえに、肥満の改善=インスリン抵抗性の改善=インスリンの効き目が良くなる⇒血糖コントロール改善 という結果が得られるわけです。

ちなみに、この脂肪細胞をターゲットにしたお薬として、ピオグリタゾン(商品名:アクトス)というお薬が使用されています。

このお薬は、肥大化した脂肪細胞を正常化することで、悪玉/善玉ホルモンのバランスを調整し、インスリン抵抗性を改善するはたらきがあります。肥満があってインスリン抵抗性の高い2型糖尿病患者さんが良い適応と考えられています。

糖尿病患者さんへの贈り物、おすすめサイト

では、そのような低糖質、低カロリーのお菓子の情報はどこから入手できるのでしょうか?今回は、オンラインショップで贈り物として購入でき、口コミの評価が高い3つのお店を紹介します。

【遠藤製飴のゼロカロリースイーツ(http://endoseian-shop.com/)】

こちらのようかんは、なんとゼロカロリー(100gあたり5kcal未満)!原材料として小豆繊維、エリスリトール、寒天を使用しています。

人工甘味料のエリスリトールを用いることで、砂糖を一切使用していません。他にもわらびもちやくずもち、あんみつなどもラインナップされています。特に和菓子が大好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

 

【エコール・クリオロのケーキ(http://www.ecolecriollo.co.jp/)】

こちらのケーキ!見た目にも華やかで美味しそうですよね。糖尿病専門医である山田悟医師の監修のもと、Ⅰ型糖尿病の店長と実力派のシェフが作りあげた、糖質オフスイーツです。

こちらのお店では、低カロリー甘味料のエリスリトールとスクラロースを使用することで、糖質を最小限に抑えています。写真の苺のレアチーズケーキは、1/3カットで糖質は約3gしか使っていないとのことです。誕生日や記念日などの贈り物にバッチリではないでしょうか。

 

【ヘルシースイーツ工房マルベリーの糖質オフ・ケーキ(https://www.rakuten.co.jp/mulberry-sweets/)】

大阪府のケーキ屋さんが経営する、こちらの低糖質スイーツショップもおすすめです。糖尿病の方や血糖値が気なっている方においしいケーキやクッキーを食べてもらいたいという思いでオープンしたお店です。

小麦粉類や砂糖、バターなど糖質が高い原料を一切使わずに、人工甘味料のエリストールや、おから、大豆粉などを使用して作られています。ギフト用の焼き菓子セットも喜ばれそうですね。

 

まとめ

今回の記事では、糖尿病の患者さんへお菓子を贈る際は、糖質が少ないものを選び、肥満を助長しないようカロリーにも気を付ける必要があることをお伝えしました。

最近では、ヘルシーなお菓子を楽しんで欲しいというパティシエの創意工夫と低カロリー甘味料の使用によって、とても美味しい低糖質スイーツが食べられるようになりました。

血糖値が気になる方、糖尿病の方への贈り物を検討される際に、参考にしていただけると幸いです。

 

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